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2018年03月
 
2018/02 2018/03 2018/04


まゆみ 最近の君はどう

ぼくはね 少しふてくされているよ

まゆみ つまらない時のために

なんとなく なんとなく

うたなんかをつくってみたんだよ




日曜日の平原綾香の『ヒーリング・ビーナス』のゲストにKANが出演しているのを聴いていたら

無性にKANの『まゆみ』が聴きたくなって YOUTUBEで引いてみた。


『まゆみ』って 案外ポピュラーな名前なので

大抵の人に知り合いがいるんじゃないかな?


俺が『まゆみ』と聴いて一番に思い浮かべるのは

去年の5月にちょっこし書いた 高校時代のやまがたすみこ似の先輩です。


高校に入学して 五月の連休も過ぎた頃

いつものように下校し 学校名物の坂を駅に向かって歩いていると

『キュイーーーーーーン!』と大声で呼ぶ声がした。


ギターケースを抱えた やまがたすみこ似のまゆみ先輩だった。


『「キュイーン」てなんですか?』

そう聞くとまゆみ先輩は俺の鞄の裏側のステッカーを指差した。


それは 来日公演を観に行った友人からもらったクイーンのステッカーだった。

確かに「Q」をモチーフにしたデザインでしたが

自分自身でもウケたのか それ以来俺のことをまゆみ先輩は「キュイーン」と呼ぶのだった(笑)。


俺を呼んだのは

『作詞した続きを書いてもらいたくてさ』ってことだった。


それは 入学してすぐの現国の時間に

まずは自由に、詩や短い小説でも書いてみなさいという

現国の爺さん先生、「現爺」の指導で書いたものが

すぐに文芸部主催の文集に載ってしまったのが原因だった。


まゆみ先輩が書いていた詩は


「歩幅の合わない階段登り 見渡す見知らぬ世界…」


それは いかにも年上の人に恋焦がれている、追いかけているという内容だった。


木造の旧校舎をあてがわれた1年生は1階の1組から6組まで男女クラス

2階の7組から13組が男子クラスという大所帯の高校で

男子だけの殺風景な2階の校舎に 堂々とまゆみ先輩はひとりで創作ノートを持ってくるのだったが

そのうち 俺とまゆみ先輩が交換日記をやっているという噂が立った。

それが嫌で嫌で俺は 恐々と断るためにまゆみ先輩の教室まで行った。


2学年しか違わないのに 3年生たちはかなり大人に見えたものだ。

その教室は新館3階の端にあり 行き止まりの廊下でブルース先輩がいつものように

メーカーの定かではないギターで、ブルースのスケールを延々と弾いていた。


俺に気がついたブルース先輩は察したのか すぐにまゆみ先輩を連れて来てくれた。

かくかく云々と説明した俺にまゆみ先輩は

『じゃ、いっそのこと交換日記しようよ。』

冗談かと思っていたんだが それは夏休み以外、冬まで続くことになったのでした(笑)。


夏合宿では、まゆみ先輩のスクール水着に目が釘付けになり

秋の文化祭の資金集めに 駅前でブルース先輩とまゆみ先輩はふたりでストリートライブを開き

あっという間に小銭を稼いでくるパワーに驚かされる俺だったが


12月なったある日 日記には「放課後リオンで待つ」とあった。

紅茶がポットごと出てくることで有名な、広いその店の一番奥に まゆみ先輩は待っていた。


『これ、観に行くから 今度の日曜日空けておいて。』


テーブルに置いた 細長い紙切れは

夕刊の映画欄を切り取ったものだった。


「ハリーとトント」


それは、老人と猫のロードムービー。


『俺、その日行くところがあって…』


銀座山野楽器での太田裕美のサイン会を

ずっと楽しみにしていた。


結局、サイン会の前に映画を観に行くことになった。


今にして思えば その日は、まゆみ先輩との最初で最後のデートだったわけだが。


映画は、ずいぶん退屈な内容だった。

きっと、今観たら 評価はまったく違っていたと思うが

実際に俺は半分くらい眠ってしまった。


その充分な睡眠時間で英気を養い

太田裕美の「木綿のハンカチーフ」発売記念のサイン会へ向かった。


レコードを買い、ポスターを貰い、太田裕美に握手してサインもしてもらい

何度も「木綿のハンカチーフ」が聴けて 満足げな俺に


『このあと、行きたいお店があるんだけど…』 

とくに俺の返事も聞かず 引きずるようにその店まで連れて行かれたのだった。


そこは 案外有名なライブ居酒屋で 未成年の俺たちが入ってよかったのかどうなのか

今更ながら思っちゃうんですが

演奏してたのは 陽気なカントリーバンド。


まゆみ先輩は真剣な眼差しだった。

その眼差しの先を見たとき、俺はわかった。

まゆみ先輩は、このバンドのべースマンを見に来たのだ。


歌い、踊り、MCも楽しかったが

次第に まゆみ先輩の表情が険しくなった。


『魂を売ったな…』


そう言うと まゆみ先輩は急に立ち上がり 出口へ走り出した。

状況が呑み込めない俺は とりあえず追いかけることにした。


銀座の街並み、人並みに消えそうになるまゆみ先輩を、とにかく必死で追いかけた。

太田裕美グッズを落とさないように気を付けながら(笑)。


どれだけ走ったろう?


気が付いたら、日比谷公園の中だった。


小音楽堂のベンチに、まゆみ先輩は坐っていた。

覚えたての「木綿のハンカチーフ」を泣きながら歌っていた。


そのときの まゆみ先輩の涙を 俺はこの歌で想い出すんだ。



まゆみ 一番透き通ってて

美しい水って なにか知ってるかい

まゆみ 恋をして せつなくて

がまんして がまんして

こぼれた涙がきっとそうだよ







2018/03/19 21:53 音楽 TB(0) CM(8)
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